映画
ミルク
ミルク 4月18日(土)よりシネマライズほかにて全国ロードショー

[監督]ガス・ヴァン・サント
[脚本]ダスティン・ランス・ブラック
[出演]ショーン・ペン、エミール・ハーシュ、ジョシュ・ブローリン、ジェイムズ・フランコ、ディエゴ・ルナほか
[製作データ]製作年:2008年/製作国:アメリカ/英題:MILK/上映時間:128分
[配給]ピックス
2008 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED

見どころ
1970年代のアメリカで、同性愛者であることを公表して公職に就いたアメリカ初の政治家、ハーヴェイ・ミルクの生きざまを描く伝記ドラマ。"変革"と"希望"を体現したミルクの死から30年、アメリカがバラク・オバマを初の黒人大統領に選んだ年に、奇しくも映画「ミルク」は誕生した。
監督は「マイ・プライベート・アイダホ」「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」のガス・ヴァン・サント。個人の権利を守るために戦い、凶弾に倒れたミルクを演じるのは「アイ・アム・サム」「ミスティック・リバー」のショーン・ペン。同役で彼は2度目のアカデミー主演男優賞をはじめ、多数の映画賞を受賞した。
そのペンの熱演と、今なお尊敬の念を集めるミルクの愛すべき人柄を描きあげた奇才、ガス・ヴァン・サントの手腕が光る作品。


ストーリー
72年のニューヨーク。金融や保険業界で働いていたハーヴィー・ミルク(ショーン・ペン)は、20歳年下のスコット・スミス(ジェームズ・フランコ)と出逢い、恋に落ちる。2人は新しい人生を求めて自由の地、サンフランシスコに移り住む。転居先はアイルランド系の移民労働者たちが数多く住んでいたユリーカ・ヴァレー地区。60年代後半から、同性愛者やヒッピーたちの流入も続いていたこの地域は、やがて「カストロ地区」と呼ばれるようになる。
当初は職にも就かず、自由気ままな暮らしをしていたミルクたちだが、貯金の底が見える頃に自分たちのアパート1階に小さなカメラ店「カストロ・カメラ」を開店。社交的でユーモアにあふれたミルクの人柄はたちまち周囲の同性愛者やヒッピーたちを惹き付け、店は周辺商店主や住民たちも含めた情報交換の場、コミュニティ・センターの様相を呈し始めた。だが、近隣にはアイルランド系の保守的なカトリック層も多く、同性愛者たちを快く思わぬ者たちもいた。ミルクは、そうした差別的な既存の商工会に対抗して、カストロ・ヴィレッジ協会という新しい商工会を結成。恋人であるスコットらの理解と協力を得て、地元商店街や近隣住民の抱える問題に政治的により深く関わり始め、「カストロ・ストリートの市長」というもうひとつの名を持つようになる。
1973年11月、ミルクは初めてサンフランシスコ市の市政執行委員(日本の市議に近い役職)の選挙に立候補。“自由な地”サンフランシスコであっても同性愛者に対する偏見と暴力が公然と横行していた当時、彼はすべての人のための権利と機会の平等を求めるが、落選。2年後の75年、2度目も落選する…。
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上映館
シネマライズシネカノン有楽町2丁目新宿バルト9吉祥寺バウスシアターほか

オフィシャルサイト
http://milk-movie.jp/
Update:09.4.6